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窓ガラスの破損は厄介です。たとえばガラスにヒビが入っている状態では、それがいつ割れて飛散するかもわかりません。しかし仮に危険だとわかっていても、自分で割ってしまうのはさらに危険であり、とてもおすすめできません。割れかけた窓ガラスをガムテープで補強する方法もありますが、その作業自体危険を伴いますし、ガムテープを貼ったところで、従来の強度には遠く及ばないわけですから、まさに厄介であると言えるでしょう。
しかしそれでも、割れた窓ガラスが見えているのであれば、危険度はまだマシなレベルともいえます。窓ガラスが破損するトラブルで最も厄介なのは、その状況がよく見えないとき、つまり夜ということになります。

窓ガラスが割れて、その破片が飛散してしまった場合、たとえ明るくても肉眼でちいさな破片を確認するのは大変です。まして夜ともなると、ちいさな破片を探し出すことは困難でしょう。
昼の時間帯であれば、破片を除去するために掃除機をかけることもできます。しかし集合住宅の深夜など、近隣の住民に配慮が必要な場合、大きな音が出る掃除機は使いづらいという人も多いようです。もちろんホウキと塵取りでは限界がありますから、コロコロローラーやガムテープなどで、地道に破片を除去していかなければならないというわけです。

業者さんに依頼しようにも、深夜営業しているガラス修理の業者は皆無です。もっとも仮にそうした業者があったとしても、割高な出張料が発生することは避けられません。さらに深夜作業は掃除機と同じように、それなりの騒音問題を引き起こします。深夜に修理業者へ依頼をすることは、結局現実的ではないのです。
深夜に窓ガラスの破損トラブルが起きてしまったなら、大きな破片を除去し、風雨の吹き込みに対する最低限度の対策を施したなら、あとは現場を放棄して避難しておくべきでしょう。ヘタに何かしようとすると思わぬ二次被害が発生するものなのです。