建てられてから年数が経過していくと、どんどん家屋も劣化していきます。代表的なところで言えば、屋根や壁などは経年劣化がてき面に表れる部分でしょう。新築当初は非常にキレイだったにも関わらず、住んで何十年もすると、その年月分だけさらされることになる風雨などにより、家屋はどうしても傷んでいくものです。

実は私たち家族が住んでいる今の家屋も、この例に漏れず、経年劣化による傷みを抱えていました。元々が、夫がご両親から受け継いだ築50年は経過しているものだったので、ある程度覚悟はしていましたが、保温性などが完全に欠けてしまっていて、「夏暑く冬寒い」という住環境はあまりに過酷過ぎました。

そこで私たちはこの家をリフォームすることにしたのですが、ここで思わぬ事態に直面することになります。二階部分の窓に入れるガラスについて、私と夫がずいぶんと迷ってしまったのです。

基本的に二階部分には法令の関係もあって、割れても比較的安全とされている「網入りガラス」を入れるのは確定だったのですが、これに複数種類があることで夫婦間の意見が分かれてしまいました。私は斜めに網が入った「磨ヒシワイヤ」タイプのものを、夫は縦横に網がある「磨クロスワイヤ」を気に入り、この意見のすり合わせに相当時間を食ってしまったのです。
いっそ網ガラスも一種類だけならこんなことは起こらなかったのだと思いますが、複数あったことでずいぶんと迷うことになってしまった私の体験談なのでした。

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